- 全数検査を目的に開発されたインライン志向の高速非破壊検査機
- 電磁誘導方式の検査で、センサにはコイルを使用
- 熱処理後の硬さ・硬化層深さが規定値のレベルに入っているか、異材混入がないか厳しく検査
- 対象は金属部品、大量生産部品
概要
原理
- 1次コイルに交流電流を印加すると磁界が生じワーク表面に渦電流が発生
- 渦電流はワークの導電率と透磁率に依存し、2次コイルの誘起電圧に影響
- 2次コイルの誘起電圧を基準品のそれと比較して、材料・金属組織の合否判定をする
- 電気・磁気特性が同様であれば、材料・金属組織が同様としてOK判定する
特徴
- PMFT方式(予防的マルチ周波数検査方式)を全機種に搭載
- ・8つの試験周波数で厳しく検査
- ・複数のOK品を測定するだけで閾値を自動形成
- ・一回の検査時間は1ミリ秒~100ミリ秒程度(試験周波数による)
- iSHA(高調波成分評価機能)を全機種に搭載
- ・8つの基本周波数に加えて、各2つの高調波成分も同時に評価
- ・検査時間の増分無しに、計24個の公差域でより厳しい検査が可能
事例紹介
高周波焼入れされたボールスタッドの組織検査
等速ジョイントのレース面の組織検査
フォークコイルによるボルトのインライン高速検査(熱処理有無の判別)
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